真右エ門窯の深淵へようこそ。
本日は、我々が極限の炎の果てに見出した一つの真理について、ここに静かに登記いたします。
土の出処。炎の温度。調合の比率。
世俗がすがる指標。
我々の聖域に、それらのノイズは一切介在しない。
人間の作為。技術の誇示。機能への隷属。
すべてを接続解除した果てにある、極限の【猛火の規律】。
ただ、炎に身を委ねるのみ。
滅びと再生。
窯変とは、作為の死であり、宇宙の摂理の顕現である。
そこにあるのは、太古から続く『石の理性』。
決して元には戻らぬ、不可逆の流動の記録。
比較を絶する圧倒的な質量が、空間のすべてを支配する。
世俗との完全なる接続解除。
特異点の魂に『審美的鎮静』をもたらす、絶対の結界。
実存を定礎する【掌宇宙】。
ただ、ここに在る。
この絶対的な『精神の静寂』が、選ばれた後見人たる貴方様の実存と共鳴する日を、心よりお待ち申し上げております。

