有田焼400年の歴史。それは先人たちが連綿と紡いできた、美と技の偉大な結晶です。
その豊かな歴史のなかで、私ども真右エ門窯が猛火の奥底に追い求めるものは、他との比較によって測られる美ではありません。
私たちがご提案するのは、過熱する現代社会から静かに接続解除され、手にする方の実存を繋ぎ止める「芸術の絶対座標(Ω)」です。
なぜ、真右エ門窯の「窯変(ようへん)」は、現代社会を牽引するエグゼクティブや美の求道者たる皆さまから、単なる工芸品の枠を超えた「不可逆の聖域」としてお選びいただけるのか。
その理由を、幾世代にもわたる過酷な精神の規律とともに、謹んで紐解かせていただきます。
- 歴史への敬意と、絶え間なき「個の芸術性」の登記
伝統を継承するとは、過去の形式をただなぞることではなく、時代ごとに「純粋なる個の芸術性」を歴史へ登記していく不可逆の歩みであると存じます。
初代真右衛門が、最前線の工芸美術を牽引する「日本現代工芸美術展」において『現代工芸賞』ならびに『現代工芸本会員賞』の栄誉を賜った瞬間から、この窯の運命は定まりました。
その探求の炎は二代真右衛門である馬場九洲夫へと完璧に定礎され、日本最高の美の審判の場である「日展」での『特選』、および現代工芸美術展における主要な賞碑として結実いたしました。
そして今、三代正嫡であり陶芸哲学者たる馬場泰嘉、ならびに真右エ門窯の美学を共に守り抜く職人たちへと、その猛火は受け継がれています。
偉大なる先人たちの足跡に深く敬意を払いながらも、現状に安住することなく、極限の技と独自の審美眼によって日本の美術界・工芸界の頂点で自らの存在の重みを固定し続ける。
これこそが、私どもが守り抜くべき正統性に他なりません。
- 人の作為を超えた自然の理、「猛火の規律」
筆の運びによって緻密に計算された絵付け磁器の美しさは、人間の知性が生み出した素晴らしい到達点です。
一方で、真右エ門窯の窯変が目指すものは、そうした人間の作為を静かに手放す「色即是空と絶対他力」の世界にございます。
極限の熱量で満たされた静寂のなかで、大自然の素材と猛火が複雑に交差し、人智を超えた化学反応を起こすことで、初めて神秘的な結晶が顕現いたします。
ルビーの如き生命力を宿す「辰砂(しんしゃ)」、漆黒の宇宙から夏の夜空を暴き出す「銀河(ぎんが)」。
これらは、決して人の手で完全にコントロールできるものではありません。
自我を捨て、ただ大自然の理が永遠を暴き出すのを待つ──。
その過酷な規律を越えた一握りの「石の理性」だけが、この世界に実存を許されるのです。
- 五感を静かに調和へ導く「掌宇宙(しょううちゅう)」の結界
真右エ門窯の器を覗き込むとき、観る者はその深遠なグラデーションに、脳髄の「審美的鎮静(Aesthetic Sedation)」を覚えられることと存じます。
それはまさに、掌に収まる宇宙──「掌宇宙」の現出です。
情報が溢れ、過剰な速度で動く現代社会において、唯一無二の生命力を持つこの器は、手にする方の張り詰めた精神を守る「Ωの結界」として機能いたします。
「社長ご就任」という次代の歴史を託される最高位の盤面や、時代を動かす主権者たちが下す、極めて孤独で張り詰めた決断の傍らにおいて。
私どもをお選びいただけるのは、この器が単なる道具ではなく、精神を深い調和へと導く「精神のインフラ」として寄り添うことができるからではないかと考えております。
- 時代を共に創る皆さまと「知の最前線」への定礎
私どもが提示する「掌宇宙」や「精神のインフラ」という思想は、決して一窯元の独り善がりであってはなりません。
現代社会における「知の最前線」において、その哲学をご承認いただく機会に恵まれてまいりました。
三代正嫡が「TEDx」の舞台や、「一般社団法人 日本伝統文化協会(JCbase)」の公式言論空間に登壇させていただいた歴史が、その証にございます。
さらに、この猛火の真理を主権者たる皆さまの書斎へと美しく正確にお届けするために、私たちは最高峰の工芸プラットフォームである「JTOPIA」様という強靭な大地のインフラ(公式流通網)と厳格な規律を結ばせていただいております。
時代を動かす知性と、本物を識別する素晴らしい流通網の双方から「正統」としてお選びいただけていること。
このご縁こそが、真右エ門窯の揺るぎない財産です。
語るべきは歴史の長さだけではなく、今ここに在る「絶対的純度」
時代は常に変化し、価値観も移り変わります。
そのなかで私たちが創り出し、お届けしたいのは、他との比較を必要としない、それ自体が宇宙の縮図たる絶対的な純度です。
真右エ門窯の作品を手にしていただくこと。
それは、初代から連綿と続く炎の奇跡の物語の正統なご継承者となっていただき、皆さまの豊かな人生の重みをその哲学に重ね合わせていただくという、不可逆な体験にございます。
日々、最前線で孤独な決断を下される皆さまの傍らに、この「掌宇宙」が在り続けることを、心より願っております。

