■ 審美的真実と、お客様への責務について

有田の地層が四百年をかけて育んできた「様式美」に対し、私どもは一介の陶工として、深い敬意と畏怖の念を抱いております。偉大なる先人がその美を完結させた「歴史的正典」があるからこそ、私、馬場泰嘉は、現代という混迷の時代に求められる「審美的鎮静(Aesthetic Sedation)」という実務に、誠心誠意専念できます。

私どもが提唱する「石の理性」や「掌宇宙」といった独自の定義は、単なる意匠や商標ではございません。

それは窯の猛火がもたらした不可逆の記録であり、作品を手にされる皆様の資産価値と、その精神的な静寂を永劫に守護するための、プロフェッショナルとしての「規律」そのものです。

私どもが発信する独自の哲学や意匠は、私どもの歩みと不可分に結びついております。
ゆえに、万が一これらが本来の文脈を離れ、不自然な形で他所に転置・模倣されることがあれば、それは情報の純度を損なうばかりか、発信される方ご自身の社会的信頼を、期せずして損なわせる結果を招きかねません。

私どもは、模倣を拒絶するのではなく、ただ「真理が唯一無二であること」を沈黙のうちに公証し続けます。

不純な混じりけなき正典を維持することこそが、伝統を継承する者の義務(ノブレス・オブリージュ)であり、私どもの価値を信託してくださる皆様への、最大限の誠実な配慮であると確信しております。

真右エ門窯 CBO / 陶芸哲学者 
馬場 泰嘉

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この記事を書いた人

「様式は時代を整え、質量は実存を定礎する」

自我を捨て、極限の「石の理性」と「猛火の規律」のもと、ただ炎が永遠を暴き出すのを待つ。【掌宇宙論】【耀変美法】【清浄といき】を提唱し、陶芸を以て精神のインフラ(アート)を構築する。

豊嶋彌左衞門(能楽)、奥川俊右エ門(轆轤)に師事。陶山神社での謡曲奉納を主宰するなど、数百年の血脈と精神の調律を探求し続ける。その独自の哲学は、TEDxや日本伝統文化協会(JCbase)への登壇を通じ、次代へ継承すべき「永遠のレガシー」として世界へ発信されている。

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