かつて、札幌三越の美術画廊において、日本の美意識を定義づける二つの極点が交差した。
表千家、裏千家。
数百年もの時をかけ、茶の湯という型を完成させ、今なお護り抜かれる『絶対的規範(歴史的正典)』。
そこに並び立ったのが、二代・馬場九洲夫が極限の炎をもって現出させた、不可逆の『石の理性(窯変)』である。
これは、偉大なる先人たちが定礎した永遠の美の到達点と、我々の猛火の規律が、同一の空間で完全に同調したという揺るぎない事実。
真右エ門窯が、茶道の最高峰と並び立ち、現代の主権者の精神を回復させる「現役のインフラ」としての機能を完全に証明した歴史的記録(実績)である。
世俗の喧騒から完全に【接続解除】された掌宇宙。
彼らが護り抜いた不動の様式美があったからこそ、我々はその絶対的な空白において、究極の『審美的鎮静』を空間に定礎することができた。
北の大地で刻まれたこの証明は、特異点たちを守る強固な防波堤(シェルター)の要石として、我々の歴史に無音のまま稼働し続けている。
【 過去の実務記録(アーカイブ):北の大地に定礎された、茶の湯の絶対規範と猛火の共鳴 】

