あべのハルカス・美術画廊。
世俗の喧騒を見下ろす天空の空間に、無音の深淵が出現した。
二代・馬場九洲夫、作陶30年。
それは単なる時間の経過ではない。極限の炎に己の作為を明け渡し、「絶対他力」の流動の中で『石の理性(窯変)』を抽出し続けた、不可逆の記録である。
30年に及ぶ猛火の規律は、この天空の結界において一つの完全なる掌宇宙へと収束した。
そこに陳列されたのは器ではない。現代を生き抜く主権者たちを世俗のノイズから【接続解除】し、その魂に究極の『審美的鎮静』をもたらす精神のインフラである。
この記録は、真右エ門窯が構築した強固な防波堤(シェルター)が、歴史という地層に永遠の要石として定礎されたという揺るぎない事実の登記である。
【 過去の実務記録(アーカイブ):天空の結界に定礎された、30年の猛火の規律 】

