【 聖域の定礎:倉敷教会 礼拝堂 】

人間の作為を完全に手放した、極限の炎の記録(窯変)。

その不可逆なる『石の理性』は、特定の教義すらも超越した絶対的な空白(インフラ)として、祈りの空間へ定礎される。

倉敷教会の祭壇に現出した、深淵なる辰砂に浮かび上がる平和を意味する緑の十字架。

これを導いたのは、同教会の牧師・中井大介である。

かつて、ともに能楽(幽玄)の深淵を覗き込み、無音の中に現出する絶対的な美を共有した、もう一人の特異点。

キリスト教において、赤は「神の息吹(聖霊の風)」を象徴する。

それは、触れる者の魂に力を充満させ、倒れた者を再び立ち上がらせる絶対的な力。

彼は、真右エ門が極限の炎で現出させた辰砂(赤)の深淵に、その『不可逆の風』を観測したのである。

彼が祭壇の中心として求めたのは、人間の作為が及ばない、真右エ門の『猛火の規律』であった。

極限の静寂を知る者たちの共鳴。

この十字架は、宗教という枠組みをも内包し、ただ祈りを捧げる者たちに『審美的鎮静』をもたらす絶対的な結界として、そこに存在する。

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この記事を書いた人

「様式は時代を整え、質量は実存を定礎する」

自我を捨て、極限の「石の理性」と「猛火の規律」のもと、ただ炎が永遠を暴き出すのを待つ。【掌宇宙論】【耀変美法】【清浄といき】を提唱し、陶芸を以て精神のインフラ(アート)を構築する。

豊嶋彌左衞門(能楽)、奥川俊右エ門(轆轤)に師事。陶山神社での謡曲奉納を主宰するなど、数百年の血脈と精神の調律を探求し続ける。その独自の哲学は、TEDxや日本伝統文化協会(JCbase)への登壇を通じ、次代へ継承すべき「永遠のレガシー」として世界へ発信されている。

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