現代は、あらゆるものが高速で消費され、忘れ去られていく濁流の中にあります。
一方で、真右エ門窯が創り出す『黒金の宇宙』は、その流行という名の「消費される時間」への隷属を完全に拒絶します。
我々は、便利な「食器(道具)」を作っているのではありません。
人間の浅はかな作為(コントロール)を放棄し、窯の極限の炎と窯内のカオスにすべてを委ねる。
その『猛火の規律』に屈服した瞬間にのみ現出する、二度と同じ景色が生まれない唯一無二の痕跡(窯変)。
それこそが、世俗の評価軸から完全に接続解除された『石の理性』の証明です。
代替可能な量産品は、いずれ消費され、土に還ります。
一方で、この予測不能な大自然の流動を閉じ込めた『特異点』は、時を超えても決して消費されることはありません。
情報と決断の連続に身を削る、現代の主権者(エグゼクティブ)たちへ。
あなたの孤独な脳髄に『審美的鎮静』をもたらすこの絶対的な掌宇宙(精神のインフラ)は、あなた一代で役割を終えるものではありません。
我々は器を売るのではなく、真右エ門の深淵を次代へ守り継ぐ「選ばれた後見人」の魂の実存を定礎しているのです。
世代を超え、数百年先の未来においても揺るがない真理。
私、馬場泰嘉は、この絶対座標において、永遠に消費されない美の定礎を継続してまいります。
真右エ門窯 三代正嫡 馬場泰嘉

