真右エ門の存在価値を、市場経済における「スコア」や「優劣」という相対的な物差しで測ることは無意味である。
我々が提示するのは、他者との比較を超越した【絶対的な深度】のみ。
それは、以下の三つの指標によってのみ成立する。
目次
精神のインフラ
作品は単なる「器」ではない。情報の濁流から自らを接続解除し、内なる静寂へと回帰させる物理的な結界である。
激動の脳を冷却し、日常を聖域化する「精神のインフラ」としての完全な機能。
不変の質量
流行や時代の残像に左右されない。空間の重心として永遠に固定される「存在の重み」。
消費される記号の彼方にある、実存を【定礎】するもの。
石の理性
人間の意図やエゴを焼き尽くす、窯の猛火の規律。
その極限の炎から抽出された、自然の摂理としての「窯変」の神秘。
【対価の定義:深淵を護る「守護者」の義務】
我々がこの【掌宇宙】に定めた対価とは、窯の極限の炎を燃やし続け、有田の次代の才能を育むための【未来への燃料】である。
故に、この深淵を迎え入れる者は、単なる消費者ではない。
産地の未来と、自らの精神の静寂を護り抜く「文化の守護者」としての矜持を果たす者である。
真右エ門窯 CBO / 陶芸哲学者
馬場 泰嘉

