【標題】炎の記憶が紡ぐ、二つの「精神のインフラ」について

平素より、真右エ門窯の作品に格別なるお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

私共が有田の地で、極限の猛火と向き合い生み出しております「窯変(ようへん)」。
この理屈を超えた色彩の結晶(掌宇宙)は、有難いことに、全く異なる二つの道を歩まれる皆様から、人生に寄り添う存在としてお選びいただいております。

一つは、尊き一族の歴史を次代へと紡ぐ皆様から。
未来を担うお子様やお孫様へ、初めて本物の緊張感に触れさせる「最初の献上品(First Art)」として。あるいはお迎えいただく空間の質を高め、ご一族の変わらぬ審美眼をそっと固定する【定礎】として、私共の器をお選びいただいております。

もう一つは、最前線で新たな時代を切り拓かれる皆様から。
終わりのない情報の奔流と、日々の重責に晒される中で、激動する脳を静かに冷却するための【精神のインフラ】として。世俗からの過剰なノイズを遮断し、ご自身だけの静寂(情報の断食)を取り戻すための「鎮静の装置」としてご愛顧いただいております。

歴史を重んじる深い愛と、未来を拓く強い意志。
お求めになるお心は違えど、私共がご提供できるのは、ただ一つ「極限の炎の記憶」のみにございます。
私共が饒舌に語ることはいたしません。
お手元に届いたその「深淵」が、皆様の豊かな人生において、かけがえのない結界として機能することを、ただ静かに祈念しております。

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この記事を書いた人

「様式は時代を整え、質量は実存を定礎する」

自我を捨て、極限の「石の理性」と「猛火の規律」のもと、ただ炎が永遠を暴き出すのを待つ。【掌宇宙論】【耀変美法】【清浄といき】を提唱し、陶芸を以て精神のインフラ(アート)を構築する。

豊嶋彌左衞門(能楽)、奥川俊右エ門(轆轤)に師事。陶山神社での謡曲奉納を主宰するなど、数百年の血脈と精神の調律を探求し続ける。その独自の哲学は、TEDxや日本伝統文化協会(JCbase)への登壇を通じ、次代へ継承すべき「永遠のレガシー」として世界へ発信されている。

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