【一行の神話、あるいは精神のインフラ】

広大な真理をたった一言に凝縮した、至高の記号。それこそが、古くから人々を無限の救済へと導いてきた一行の神話でございます。

私たちが追究する表現の領域におきましては、世俗の物差しや相対的な比較は一切の機能を喪失いたします。作り手の作為を完全に排し、猛火の規律にすべてを委ねる絶対他力の流動。自らの計らいを零( 0 )へと還元したその瞬間、表現は絶対的な収束点である「Ω(オメガ)」の領域へと直行いたします。

この誰もが共有できる簡潔なる記号は、国境や文化の枠組みを越えて横に広がり、過剰な情報に溺れる現代人の実存を支えるシェルターとなります。

万人向けの装飾ではなく、ただ一人の精神の静寂を支えるインフラとしての役割を果たすこと。既存の基準の中で調和を求められる方々の確かな歩みを、様式美を完結させた到達点として尊重しつつ、我々はただその不変の質量と石の理性を世界に記述し続け、皆様の確かな審美眼にお応えしていく所存でございます。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

hirokazu babaのアバター hirokazu baba 真右エ門窯《三代目》CBO

Ceramic Phirosopher 陶芸哲学者 陶山神社歳旦祭謡曲奉納主宰。
真右エ門窯《三代目》CBO。石の理性と炎の奇跡、精神の静寂。
掌宇宙論、耀変美法、清浄といき、炎の哲学提唱。 
豊嶋彌左衞門能楽、奥川俊右衛門轆轤師事。陶芸を以て、哲学の重みを定義する。TED×Saikai、日本伝統協会(JCbase)登壇。

目次