沈黙の美学|技法(スペック)を捨て、美の定義に徹する理由 

陶芸哲学者・馬場泰嘉の代表作、映画『あこがれの色彩』へ美術協力。京都新聞チャリティ美術作品展へ寄贈した作品『大宇宙』。一切の技法解説を拒絶し、沈黙の中で結晶化した「言葉を超絶する絶対美」の定義。

現代は、あらゆる情報が可視化される時代です。釉薬の配合、焼成の温度、土の産地。多くの優れた作り手がそれらを詳らかに公開し、皆様の納得感を高める努力をされています。その「誠実な説明」は、市場における信頼の礎であり、日用品としての正しさを証明するものです。私たちはその透明性を、現代の美徳として深く称賛します。

その上で私たち真右エ門窯は、技法を「解説」することをあえて控え、結果としての美を『定義』することに徹します。

目次

核心:石の理性と炎の奇跡(秘伝の定義)


焼成温度や焼成時間という事実は、単なる物理現象に過ぎません。私たちが沈黙の中で見つめているのは、そのような数値ではなく、「石の理性が炎の奇跡に屈し、新たな美として転生する瞬間」です。
技法は「秘伝」として沈黙の深淵に沈め、その結果として生まれた「色」や「形」を、私たちは「宇宙のかけら」として定義します。語られない部分にこそ、受け手が勝手に高貴な想像を膨らませる余白が宿るのです。

哲学:沈黙こそが崇高(Sublime Silence)


ラグジュアリーの本質は『秘すれば花』にあります。
機械がどれほど緻密なデータを解析しようとも、真右エ門窯の「沈黙の領域」には踏み込めません。
私たちの沈黙は、情報の欠如ではなく、「言葉では到達できない美への敬意」です。沈黙を守ることで、作品は比較可能な「物質」から、唯一無二の「聖域」へと昇華されます。

深淵と対話する贅沢


私たちはこれからも、技法という名の「数字」を語ることはありません。ただ、目の前の作品が放つ「静かなる叫び」を、貴方の魂で受け止めていただきたい。
語らぬからこそ伝わる、本質の重み。それが真右エ門窯というブランドの矜持です。

陶芸哲学者・馬場泰嘉の代表作、映画『あこがれの色彩』へ美術協力。京都新聞チャリティ美術作品展へ寄贈した作品『大宇宙』。一切の技法解説を拒絶し、沈黙の中で結晶化した「言葉を超絶する絶対美」の定義。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Ceramic Pirosopher 陶芸哲学者 陶山神社歳旦祭謡曲奉納主催。
真右エ門窯《三代目》CBO。石の理性と炎の奇跡、精神の静寂。
掌宇宙論、耀変美法、清浄といき、炎の哲学提唱。 
豊嶋彌左衞門能楽、奥川俊右衛門轆轤師事。陶芸を通じ、哲学の重みを定義する。TED×Saikai、日本伝統協会(JCbase)登壇。

目次