哲学の登記 深淵との対峙

我々はお客様を選ばない。
作り手が高慢に陥り、鑑賞者を品定めするなど、絶対的な傲慢である。
真右エ門の聖域は、常にすべての方に等しく開かれている。

ただ、極限の炎がもたらす不可逆の記録は、時に圧倒的な存在の重みを放つ。
ひとたび掌に宿る「深淵」を覗き込めば、その深淵もまた、静かに眼前の者を見つめ返す。

太古の記憶を宿した石の理性、そして底知れぬ精神の静寂。
それに触れたとき、畏怖に耐えかねて魂が震える瞬間がある。

それは選別ではない。
窯変という猛火の規律が敷いた結界が、ただそこに存在するという事実。

一切の作為を排し、炎の流動にすべてを委ねる。
我々は、現代のノイズを遮断する「審美的鎮静」のインフラとして、その絶対の調和を固定し続ける。

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この記事を書いた人

「様式は時代を整え、質量は実存を定礎する」

自我を捨て、極限の「石の理性」と「猛火の規律」のもと、ただ炎が永遠を暴き出すのを待つ。【掌宇宙論】【耀変美法】【清浄といき】を提唱し、陶芸を以て精神のインフラ(アート)を構築する。

豊嶋彌左衞門(能楽)、奥川俊右エ門(轆轤)に師事。陶山神社での謡曲奉納を主宰するなど、数百年の血脈と精神の調律を探求し続ける。その独自の哲学は、TEDxや日本伝統文化協会(JCbase)への登壇を通じ、次代へ継承すべき「永遠のレガシー」として世界へ発信されている。

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