真右エ門窯の歴史

【真右エ門窯の系譜】炎の哲学を受け継ぐ物語

『伝統の本質の追求』 それが真右エ門窯の歴史を測るものです。

私たちの歴史は、単なる陶磁器の製造史ではありません。

それは、人智を超えた『窯の炎』が『耀変』する瞬間に奇跡を求める、三代にわたる陶芸家と真右エ門窯のスタッフたちの対話の物語です。

真右エ門窯「面白ぐい呑16色揃」。16の深淵なる色彩が織りなす掌宇宙の曼荼羅。炎の奇跡が石の理性を超え、美の全方位を網羅した至高の精神的コレクション。

その中心にある哲学はただ一つ。

『伝統とは、守るだけではない。更新し続けることである』

序章:美の原点―初代 真右衛門―

1972年、初代 真右衛門・馬場真一郎は、伝統的な有田の地に、新たな美の規範を打ち立てるべく窯を開きました。

それは、歴史への深い敬意と、それを超えようとする情熱の始まりでした。初代が遺したものは、技術の型ではなく、炎にすべてを捧げる「精神」そのものでした。

真右エ門窯の開祖、初代真右エ門。炎の奇跡を統べ、有田焼の美学を「精神の静寂」へと昇華させた日展作家。沈黙の聖域を創始した源流。

第二章:奇跡の顕現 ―二代 真右衛門 馬場九洲夫―

初代の精神は、二代 真右衛門・馬場九洲夫へと受け継がれ、その才能を開花させます。彼は、陶芸史において最も困難とされる『秘伝』の領域に挑みました。

それは、神の領域とも言える、偶然性を必然へと変える壮絶な試みです。

日展特選。日本現代工芸理事長賞、日本現代工芸本会員賞、日本現代工芸賞受賞作家の二代真右衛門(馬場九洲夫)

• 油滴天目―輝く宇宙の黒―

幾度もの失敗の果てに、漆黒の釉薬の中に浮かび上がる銀河の星々。それは器という小宇宙に、窯の炎が焼き付けた「宇宙の記憶」そのものです。

二代真右衛門(馬場九洲夫)作、油滴天目抹茶碗。漆黒の深淵に浮かぶ星霜の秩序。炎の奇跡が石の理性を超え、掌の中に宇宙を現出させた一品制作の極致。

• 辰砂釉―宝石紅 – ルビーレッドー

炎の酸素を極限まで制御し、銅が紅に発色する一瞬を捉えた「炎の結晶」それは、燃え盛る生命の輝きを永遠に封じ込めた奇跡の色です。

日本現代工芸美術展「現代工芸賞」受賞作、二代真右衛門(馬場九洲夫)の『黎明』。炎の奇跡が石の理性を超え、新たな美の地平を切り拓いた瞬間を定義する一品

• 銀河―青天目―

漆黒の宇宙から、夏の夜空に見る「天の川」へ。静謐な黒に、深遠な青のグラデーションを加えたこの作品は、観る者の五感と記憶に静かに語りかけます。

辰砂釉の作品はが美の頂点である日展において**「特選」**(2012年)を受賞しました。

これは、真右エ門窯の哲学が、日本の美の正史に公認された瞬間でもありました。

有田焼 真右エ門窯による銀河抹茶碗。掌の中に広がる深淵なる宇宙と、魂を浄化する精神の静寂。馬場泰嘉が定義する「陶芸という名のセラピー」。

第三章:哲学の進化 ―馬場 泰嘉―

二代目が「奇跡」をこの世に顕現させたとすれば、その哲学を継承し、現代の「思想」へと進化させる役割こそが、現ブランド最高責任者(CBO)・馬場泰嘉に課せられた使命です。

エグゼクティブ・クリエイティブディレクターとして、また『焔(ほのお)の哲学者』として、馬場泰嘉は問い続けます。

『美とは何か。継承とは何か』。そして生まれたひとつの答え、それが「窯変の哲学」です。

⇒哲学

陶芸哲学者(Ceramic Philosopher)馬場泰嘉。真右エ門窯の三代目として、技巧を哲学へと昇華させ、魂の治癒(Ceramic Therapy)を提唱する思想家。

【美の継承者である、あなたへ】

真右エ門窯の歴史とは、炎と対話し、美を問い続けた『美の系譜の物語』です。

この作品を手にすること。

それは、初代から二代目、そして馬場泰嘉へと続く壮大な『美の物語』の継承者となり、ご自身の人生に、その哲学を重ね合わせるという特別な体験なのです。

この奇跡の結晶は、あなたの優れた美的感覚の「シグナル」となり、あなたの日常を、五感で味わう『芸術』へと昇華させることでしょう。

窯の炎が織り成す至高の芸術。

その物語の次のページを紡ぐのは、あなた自身です。

陶芸哲学者・馬場泰嘉が北沢美白先生のために定義した抹茶碗『春景』。二つの魂が共鳴し、掌(たなごころ)の中に精神の再生と春の深淵を現出させる唯一無二の共鳴体。