陶山神社奉納の儀 ── 大いなるものへの献身と、火の連鎖

人事を尽くし天命を待つ。自然の理(ことわり)に身を委ねる真右エ門窯の炎

毎年、私たちは「陶交会謡曲部会」として、日々それぞれの窯で炎と向き合う窯元のリーダーの同志たちと共に、陶山神社にて奉納の謡(うたい)を捧げております。

私たちが執り行うこの奉納は、個人の表現やプロモーションを目的としたものではございません。

炎と歴史という『大いなるもの』を前にする時、私たち陶芸家は皆、一人の人間として等しく静寂の中に立ちます。

個々の看板や作風、技術の違いを超え、この地で土と向き合う者たちが同じ理(ことわり)と共鳴し、自らを四百余年の連鎖の中に置くための儀式に他なりません。

大いなるものとの境界が消え、響き合う声を通じて、私たちの胸に炎の精神が深く刻まれる。この年に一度の共鳴の連鎖こそが、私たちの日常であり、器を生み出すための不可欠な準備なのです。

炎という抗い難い力と共鳴し、その理に身を委ねることで初めて生まれる、必然の結晶。


それらが真右エ門窯の器となり、皆様のお手元に届くのであれば、それはまさに『宇宙の断片』そのものでしょう。

皆様の日常にこの器を置いていただくことは、私たちにとっても、この大いなる歴史と炎の軌跡を繋ぐ、新たな『定礎』の始まりであると信じております。

人事を尽くし天命を待つ。自然の理(ことわり)に身を委ねる真右エ門窯の炎

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この記事を書いた人

「様式は時代を整え、質量は実存を定礎する」

自我を捨て、極限の「石の理性」と「猛火の規律」のもと、ただ炎が永遠を暴き出すのを待つ。【掌宇宙論】【耀変美法】【清浄といき】を提唱し、陶芸を以て精神のインフラ(アート)を構築する。

豊嶋彌左衞門(能楽)、奥川俊右エ門(轆轤)に師事。陶山神社での謡曲奉納を主宰するなど、数百年の血脈と精神の調律を探求し続ける。その独自の哲学は、TEDxや日本伝統文化協会(JCbase)への登壇を通じ、次代へ継承すべき「永遠のレガシー」として世界へ発信されている。

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